ホロチェーンコミュニティの躍進
概要
ボランティアのコミュニティメンバーによって開催されたDevloper Campは、質及び量の両面で驚くべき成功を収めました。また、我々が数か月にわたって申請してきたCryptographic Autonomy Licenceは公式に、エンドユーザーのデータを人質にされることを防ぐOSI(Open Source Initiative)オープンソースライセンスとして認定されました。そして、パフォーマンスの測定と調整を続けているHolochainの最新バージョンもリリースされました。
トピック
- Dev Camp 6の要約
- OSIによって認定されたCryptographic Autonomy Licence
- Holochain v0.0.43-alpha3リリース
- パフォーマンスの測定とチューニングの継続
もちろんいつものように、HolochainのGithubリポジトリとウェブサイトダッシュボードの両方で開発の進捗を確認できます。
Dev Camp 6の要約
前回のデベロッパー・パルス64号で述べたように、私たちはこれまでで最大のオンラインDeveloper Campを計画し、開催し、参加したHolochainコミュニティーに圧倒されました!数日間にわたるデベロッパーキャンプは昨日、盛況のなかで終わりました。閉会中、参加者は彼らの楽しかった経験、開催したコミュニティメンバーへの感謝、そして自分のプロジェクトに取り組み続けたいという熱意について共有しました。このデベロッパーキャンプには200人以上が登録し、電話会議では定期的に60人が出席し、より多くの人がまたその録画を見ています。
このデベロッパーパルス中に、参加者はHolochainの各機能の使用方法を学び、Learning Pathways(LeaP)と呼ばれるUdemyのようなオンライン学習アプリを開発しました。ソースコードは、開発が継続しているこのGitHubリポジトリにあります。もし読者が他の人とHolochainアプリの開発を始めたい場合、ぴったりだと思います!
また、 このデベロッパーキャンプには、ネットワーキングコールが新たに追加されました。そこでは、参加者が自身のプロジェクトや興味について共有し、お互いにつながりを築きました。この種の相互協力において、人々が共通のツール、ライブラリ、およびプロジェクトで作業するためにニーズやスキルが集められました。我々はHolochain開発者エコシステムがこのような協力体制により進化を遂げると信じているため、これを実際に目で見ることに我々は大いに勇気づけられました。この協力体制を続けるために、フォーラムでNew Projectsというカテゴリを作りました。
そこでまたお会いしましょう!またこのデベロッパーキャンプを実現するために多くの自発的な協力をしてくれた、アドリアーン、ヘダヤット、ギレム、カール、ラフィ、トーマスに感謝します。
OSIによって認定されたCryptographic Autonomy Licence
長い審査期間(そしてちょっとした論争)を経て、オープンソースの最も広く知られた支持団体であるOpen Source Initiative(OSI)は、Cryptographic Autonomy License(CAL)を認定しました!これで、正式に認められたオープンソースライセンスとなりました! CALは、ライセンシー(このライセンスを使うプロジェクトオーナー)がユーザーのデータを人質に持つことを禁止することにより、エンドユーザーを保護します。我々が開発しているコミュニティhApp(ホロチェーンアプリ)は、新しいCALライセンスに適用するように既に更新されています。そして、このライセンスが承認されたので、Holochainのコアなコンポーネントの大半のライセンスをできるだけ早くこのライセンスの下で再ライセンスします。
Holochain v0.0.43-alpha3リリース
このリリースには、皆さんからフィードバックをもらいたいエキサイティングな機能がいくつかあります!
- リンクのページネーションとリンクのソート – 従来のページサイズと番号の手法またはタイムスタンプベースの手法のいずれかを使用して、リンクをバッチごとに取得できます。また、コミットされたタイムスタンプでフェッチの結果をソートすることができます。
- sim2h_serverとHolochain自体の改善により、すべてがはるかに高速になりました。これは、伝説的な5000ノードの目標を達成したバージョンです!
変更点
- ページネーションとソートに対応するために、get_linksとfriendsの呼び出し署名が変更されました。
- 新しいsim2h_serverを実行する場合、すべてのエージェントは新しいコンダクターを実行する必要があります。これは、HolochainがDNAスペースのメンバーシップを宣言方法が変更されたためです。
- sim1hとn3hは廃止されしばらくの間メンテナンスされていなかったため、サポート可能なネットワークバックエンドとしては削除しました。
既知の問題点
- 送受信で断続的にタイムアウトが発生しています。
- リグレッションにより、sim2hが高負荷下でゴシップトラフィックを停止またはドロップしてしまいます。
注:このリリースでは、sim2hゴシップによる断続的な奇妙な動作と、ダイレクトメッセージのタイムアウトが見られます。そのため、holonixでこのバージョンをまだ搭載していません。皆さんのフィードバックをお待ちしています!
パフォーマンスの測定とチューニングの継続
前回のデベロッパーパルスで述べたように、コアチームはパフォーマンス向上作業に深入りしています。ボトルネックを検出および分析するために、コードベースの多くの部分にトレースフックを配置しました。複雑な分散システムのパフォーマンスを測定するためのツールであるJaegerを使用しています。実験的な作業として、大幅な速度の改善とコードベースの簡素化をもたらす新しいWebAssemblyエンジンの統合も続行中です。
Holochain Core Conceptsとチュートリアル
皆さんの意見が聞きたいです!Holochainの理解に最も有益なドキュメントの作成の支援をお願いしたいと思います。Holochain Core Concepts(英語)やチュートリアル(日本語版)をすでに読んだり、完了している場合は、この簡単なスレッドに(日本語で大丈夫です!)回答して、あなたの経験についての感想や、今後あなたをどの様に支援できるか教えてください!
開発ステータス
最新版
Holochain Coreリリース: 0.0.43-alpha3| 変更ログ 次リリース:0.0.43-alpha1
Holoscapeリリース:v0.0.7-alpha
Holonixリリース:v0.0.66
Try-o-rama(エンドツーエンドテストツール)リリース:v0.3.2
https://holochain.loveにて使用可能なバージョン
- Holonix: 0.0.62
- Holochain Core: 0.0.42-alpha5