Yumeville

Holochain デベロッパーパルス　No.51

優れたユーザーエクスペリエンスの構築

概要

今週は、HoloPortのセットアップに関する詳細情報を更に提供したいと思います。このデベロッパー・パルスでは、分散型アプローチを維持しながら、あらゆる環境でユーザーにサービスを提供できるプロセスに到達した方法について説明します。このプロセスはまだ進化の過程にありますが、読者は本記事により購買したHoloPortを迅速に起動して実行できるようになります。

トピック

  1. HoloPortのセットアップ

 

詳細

HoloPortのセットアップ

デベロッパーパルス49号では、HoloPort 管理者ポータルのUIプロセスを紹介しました。HoloPort 管理者ポータルでは、HoloPortを管理するために必要なすべてのことができるようになります。今回は、アプリをホストする読者がHoloPortにどのように接続して、管理者UIにアクセスするための、初期のセットアップのプロセスの仕組みを詳しく説明します。

セットアップに使用される第2のデバイス

覚えておくべき重要なことの1つに、HoloPort自体にはユーザーインターフェイスがないことがあります。HoloPortを購入した人は、さまざまな状況でHoloPortを使用することを我々は理解しているため、どこでも機能し、特定の周辺機器やツールの使用を想定しないセットアッププロセスが必要でした。そのため、読者が所有している既存のデバイスを使用してセットアップを処理するように開発しています。

もちろん、このアプローチには次のような懸念点もあります。

  • HoloPortの設定をする前に、初めてHoloPortに接続する人の正当な所有権を確認すること
  • 特定のネットワーク環境に依存することなくHoloPortをセットアップすること
  • 私たちのこのアプローチが我々の目標である分散型インターネットと矛盾しないことの保証。たとえば、スマートフォンのアプリはアプリストアの管理下に置かれています。何らかの理由でアプリストアからセットアップ用のアプリが利用できなくなった場合、HoloPort管理者はどうなるのかなどの考慮をする必要もでてきます。

我々が選んだセットアッププロセスのアプローチがこれらすべての懸念点に確実に答えを持つようにしなければなりません。

標準化されたプロセス

クローズドアルファでの我々のアプローチは次のとおりです。

  • 読者が新しいHoloPortの管理者である場合は、まず、ホスティングWebサイト（リンクは今後共有されます）にアクセスして、ユニークなコンフィグファイルを生成します。そのファイルをUSBドライブにコピーして、HoloPortに差し込みます。仮想マシンを使用している場合は、コマンドラインツールを使用してこのプロセスを行うことができます。
  • HoloPortの電源を入れると、HoloPortはUSBドライブを自動的に検出し、裏でセットアッププロセスを実行します。これには、公開キーと秘密キーの生成だけでなく、我々のルーティングサービスでWebユーザーがアプリに接続できるように、我々のDNSおよびVPNに登録することも含まれます。
  • このプロセス中に、確認リンクがメールで送信されます。それをクリックしてください。待機ページにリダイレクトされ、HoloPortが登録中であることが表示されます。
  • セットアッププロセスが完了すると、セキュアな接続を確立するためにHoloPortの管理者UIに接続して、今後のためのデバイスへのリンクを含むメールを受信できるようになります。そこから、49号で説明したように、HoloPortを管理できるようになります。

分散化について

HoloPortの所有者に、Holoホスティングの仕組みを強調するために少し説明をする必要があります。 HoloPortは通常のインターネットを介して接続し、他のHoloPort及びネイティブなHolochainインスタンスと分散型ネットワークを形成します。ただし、HoloPortからHoloのWebユーザーへのトラフィックのルーティングは、KYCやその他の条件をクリアするために、Holoのプライベートネットワークを介して行われます。これが、Holoホスティングを中央集権型であるインターネットと完全に区別して、インターネットの架け橋と見なす理由の1つです。

次のステップ

このプロセスがあなたにとって有益なものになり、うまくいくことを願っています。我々はこのプロセスをできる限り改善することを目指しています。特に、セットアップアプローチをよりモバイル機器に更にフレンドリーにする方法を調査しています。将来的には、管理者画面のスクリーンショットも共有する予定です。

Holochainフォーラム

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開発ステータス

Holochain Coreリリース： 0.0.32-alpha2| 変更ログ　次リリース：0.0.33-alpha1

Holonixリリース：v0.0.37

Try-o-rama(エンドツーエンドテストツール)リリース：v0.1.2

出典：Setting up a Good User Experience