HoloscapeおよびhAppバンドルのアルファリリース
概要
エンドユーザー向けのHolochainの最新の実装であるHoloscapeの次アルファリリースを発表できることに我々はワクワクしています。現時点で、Holoscapeはインターネット上でテストできるようになりました! Holoscapeをインストールし、Holoscapeに読者のhApps(ホロチェーンアプリ)を追加(bundle)し、一緒に動作をテストすることを皆さんにもお勧めしたいと思います。また、我々の最新テストシミュレーションツールであるsim2hに関する情報も今回共有したいと思います。また、 最終的なhAppストアの前バージョンであるhApp IndexにhAppを載せることに関しての情報や、 HolochainクレートをRustのcrates.ioで利用できるようにすることに関しても共有したいと思います。
トピック
- Holoscapeのアルファリリース
- Sim2hの使用に関して
- hApp Indexに読者のhAppを載せる
- Crates.ioでのHolochain
- Holochain Core Conceptsとチュートリアル
詳細
Holoscapeのアルファリリース
エンドユーザー向けのHolochainのデプロイ用ツールであるHoloscapeの最新リリースで大きな一歩を踏み出しました。hAppの開発者やフレームワークに興味のある方は、ネットワーク化されたHolochainアプリの使用が可能になるよう、Holoscapeで自身のhAppを展開し、我々と一緒にHoloscapeのテストをしてほしいと思います。もちろん、このHoloscapeはまだアルファ版ですが、アーリーアダプターの皆様にもテストをしてもらいHolochain Core Teamにフィードバックを提供する機会を提供したいと思います。この技術を改善する最善の方法は、まだ完璧ではなくても、早期に頻繁にリリースすることだと我々は考えているからです。
これは、Holochainコミュニティの開発者、プロジェクトチーム、および私たちがリリースするツールの改善に興味を持っている愛好家への私たちからのリクエストでもあります。アーリーアダプターとして皆様は、最先端のテクノロジーをいち早くテストできるということです。また、コミュニティメンバーの皆様が自分の経験に関するフィードバックを共有する方法を用意することも重要です。それを念頭に置いて、Holoscapeをテストしてみて問題を発見した場合は、こちらのフォーラムでそれらを報告してください。
Sim2hの使用に関して
上記でも説明したように、今回のHolochainリリースでの重要な要素として、完全に機能するsim2hの実装があります。数週間前に説明したように、sim2hの前身であるsim1hにより、完全なHolochainテクノロジースタックをテストできました。ただし、sim1hはデータを蓄積する従来のバックエンド(データベース)を備えたテストネットワークのみでのテストが可能でした。 Sim2hは、この点で大きな進歩を遂げています。要するに、sim2hはhApp本来の特徴である分散型として、中央に集積されるようなパーシステンスデータを必要としないテストが可能なのです。
Sim2hにはパーシステンスなネットワークのステートは必要ないのです。これにより、Holochainが当初設計されたネットワーク構造にさらに近づくことができました。さらに良いことに、sim2hを使用すると、Holochainスタック全体をインターネット上でテストし、hApp開発者を招待し、様々な設定による開発者自身のhAppを試させることができ、我々のパフォーマンスデータの収集に役立てることができます。
最近のsim2hの記事では、パブリックsim2hスイッチボードの使用方法について説明しています。 HoloscapeまたはHoloscape環境上でのhAppのテストに興味のある方は、wss://sim2h.holochain.org:9000で稼働しているパブリックsim2hスイッチボードにアクセスし、テスト用のデフォルトのネットワーク設定として使用することをお勧めします。メッセージが我々のログに記録されることを皆様がデバッグ目的の範囲で受諾できる場合は、パブリックサーバーを使用すると良いと思います。
hApp Indexに読者のhAppを載せる
Holoscapeの目標の1つは、ユーザーがiOSアプリやGoogle Playストアと同じくらい簡単にhAppをインストールできる「hAppストア」を実現することです。その目標に向けた重要なステップとして、hApp Indexを開発しました。 hApp Indexは、開発者がhAppを中央的な場所に一覧表示できるリポジトリであり、HoloscapeのユーザーはhAppバンドルをダウンロードして、hAppのインストールに使用できます。
開発者は、リポジトリにプルリクエストを行うことにより、インデックスにhAppを送信できます。マージされると、Holoscapeで利用可能なhAppのリストに表示されます。まだ開発中の分散型hAppストアではありませんが、インデックスは現在、hAppのコミュニティを立ち上げるのに役立ちます。開発者はhAppを追加して、他の人がテストできるようにすることをお勧めします。
Crates.ioでのHolochain
過去数週間にわたり、Rustパッケージのレジストリであるcrates.ioに依存関係(dependencies)を公開し始めました(詳細については、こちらのプルリクエストをご覧ください)。つまり、開発者はバージョン管理されたHDK(ホロチェーン開発キット)をパッケージマネージャーから取得し、Cargo Ecosystemによって管理させれます。さらに、ゾームの依存関係はGitHubリポジトリを指す必要がなくなります。 Holochainのあるバージョンをcrates.ioから直接入手でき、crates.ioから直接コンダクターをインストールできるようになります。
数か月前に説明したように、Holochainのコードをクレートに移動すると、Holochainコミュニティ内とRust開発者の間で、開発者がコードを再利用および共有するのがはるかに容易になります。このコードをcrates.ioに取り込むことは、コードの長期的な持続可能性の観点から大きな一歩となります。これにより、開発者の皆様には開発プロセスの改善が行われていることに気づいていただけると思います。
Holochain Core Conceptsとチュートリアル
皆さんの意見が聞きたいです!Holochainの理解に最も有益なドキュメントの作成の支援をお願いしたいと思います。Holochain Core Concepts(英語)やチュートリアル(日本語版)をすでに読んだり、完了している場合は、この簡単なスレッドに(日本語で大丈夫です!)回答して、あなたの経験についての感想や、今後あなたをどの様に支援できるか教えてください!
開発ステータス
Holochain Coreリリース: 0.0.36-alpha1| 変更ログ 次リリース:0.0.37-alpha1
Holoscapeリリース:v0.0.3-alpha
Holonixリリース:v0.0.41
Try-o-rama(エンドツーエンドテストツール)リリース:v0.2.0
出典:Early Alpha Release of Holoscape and hApp BundleTour of HoloFuel UI MVP v0.1.1 and App Details