Holochain v0.0.49をリリースしました
令和2年6月12日
概要
今週のデベロッパーパルスはホロチェーンのリリースについて端的に説明します。
トピック
- Holochain v0.0.49がhttps://holochain.loveにて使用可能になりました
- HolochainおよびHoloFuelデバッグをサポートするためにREPLがコンダクターに導入されました
Holochain v0.0.49がhttps://holochain.loveにて使用可能になりました
前回のデベロッパーパルスで発表したHolochain v0.0.49は、https://holochain.love(v0.0.75)にて使用可能になりました。これは、クイックインストールの手順(MacOS/Linuxはこちら、Windowsはこちら)に従ってインストールできることを意味します。
このリリースには既知の問題があり、そのうちのいくつかは最初にv0.0.48で発生したと信じられていましたが、それより前に存在していたことが判明しました。しかし、これらの問題の修正に先立ってV0.0.49をリリースすることを決めました。理由としては、v0.0.47でzomeのコンパイルが失敗する原因となった重要なupstreamバグを解決するためです。これにより開発のボトルネックが解除され、既知の問題があるにもかかわらず、DNAのほとんどの側面をテストできるはずです。
Holochain v0.0.49-alpha1の概要
- バグ修正:upstreamバグを解決するためにFutures Crateの依存関係が更新されました。これで、Zomeをコンパイルできない問題を修正しています。
- 既知の問題(重大):ノードが告知したエントリー保持リストと実際の保持リストの不一致。エントリー保持リストとは、あるノードが所有するDHTデータのシャード(破片)の一覧です。
- 既知の問題(軽微):あるエージェント(ユーザー)がエントリの著者である場合でも、そのエントリーのリンクを取得しようとすると、コンダクターは常に必要ない場合でもDHTから取得しようとします。これにより、エージェントIDエントリが非同期通知のアンカーとして使用される場合にパフォーマンスに問題が発生します。
- 既知の問題(軽微):長時間実行するzome呼び出しは他の呼び出しをブロックしてしまい、UIの動作を遅くしてしまっています。
HolochainおよびHoloFuelデバッグをサポートするためにREPLがコンダクターに導入されました
上記の既知の問題は、Holoの主力hAppであるHoloFuelのテストで発見されました。 HoloFuelをホロポートの幅広いテストにできるだけ迅速に移行するために、コンダクターにデバッグツールであるREPLを導入しました。これにより、DNAが実行中でもノードのDHTシャードの内容を検査できるようになりました。このツールにより、2つの保有リストの不一致が修正されました。結果は有望であり、自動化されたテストを備えた500のHoloFuelノードに戻り、別の手動QAテストの最中でもあります。
最新版
Holochain Coreリリース: 0.0.49-alpha1| 変更ログ
Holonixリリース:v0.0.75
Try-o-rama(エンドツーエンドテストツール)リリース:v0.3.4
Holoscapeリリース:v0.0.9-alpha (Holochain Core 0.0.47-alpha1を使用中)|ダウンロード
https://holochain.loveにて使用可能なバージョン
- Holonix: 0.0.73
- Holochain Core: 0.0.49-alpha1